Model / Darcy
Face=「顔」
聞いてまず、何をイメージされますか?
目、鼻、口、その両サイドには耳、長く伸ばされた髭。
私の他にも多くの方が、「誰か」という個体を認識する際に、まず「顔」を確認されることでしょう。
見た目がすべてじゃない。
それは本当です。決してそれだけでは人の本来の姿を判断することは出来ません。
でも、もしその「顔」をみることが「個体」を認識する唯一の方法だとすれば、「顔」はとても重要なものである
ことがご理解頂けるはずだと思います。※長年付き添っているご家族の方は例外でしょう。
企業の「顔」なんて言葉をよく耳にします。
ブランドイメージなんていうのも同じカテゴリーに入るかと思います。
ここでは広告やコマーシャル映像、イメージキャラクターやホームページ、
そしてクライアントと向き合っている あなた自身がそれにあたるものだと思います。
企業も同じで、見た目だけではその会社の中身は測れません。
長年付き合いのある得意先なら、そんなものどうでも良いと言われるでしょう。見た目ではありません、
中身ですからと。
しかし、新規に会う人だったらどうでしょうか?
どんなに「見た目で判断するのはよそう」と心に決めても、私たちは知らずのうちに視覚から入ってくる情報を、
これまでに得た経験というフィルターを通して見たり判断してしまいがちです。
だからこそスーツを着てタイを締め、毎月床屋に行き、毎日髭を剃って身なりを整えるのです。
「見た目」というのは人との関わりの中で始まるファーストコンタクトで、そこで相手に与える情報はあなたや
企業の印象を大きく左右します。
ファーストコンタクトが作り上げる「想像」は対象の人と実際に対面し、会話を進めるまで影響し続けます。
会話をして初めて、「ああ、この人と話をしていると、心地良いなー」「信頼できそうだなー」 「
見た目は野獣みたいだけど、優しそうな人なんだなー」などとイメージが一変する経験をしたことがある方も
多いかと思います。
実はこの「見た目」というのは、意図的に変えることも容易で、あえて「見せ方」を変えることによって相手の心
理にメッセージを働きかけることが出来るようになったりもします。
例え話を書くとしましょう。
ある日の午後、カフェへと入りました。ガラガラの店内、2つほど後ろの窓際、角の席には強面の黒いスーツ
を着た40代ほどの男性客が女性を引き連れ座っていたとします。
髪は後ろに流して固めてあって、黒いサングラスをしています。
眉間にしわを寄せながらサングラス越しに睨みを効かせています。
コーヒーを飲み、タバコを吹かしている姿は映画で見るマフィアそのものです。
私ならトラブルに巻き込まれないよう、この男性との接触を避けて距離を置き続けるでしょう。
トイレを済まし、そそくさと会計を支払って店を出ようとした時でした。女性と話している男の声が聞こえてきた
のです。
男「見て!このカプチーノ!ハートの絵が描いてあるのっ!!可愛いー❤️」
男に対する印象は変わりましたか?少なくともこんな人がいたら、僕なら「え?」となって
男性の方を見てしまうでしょう。
強面という設定の男の涙は、ある意味(強く、ぶっきらぼうと言った)私の期待を裏切る結果になります。
こうして見た目とのギャップを働かせることによって、イメージの印象をより濃くすることが
可能となるわけです。
どストレートなイメージ戦略がすでにブランディングにおいて定着されている場合、
こうしたイメージギャップを使用した遊びも時に有効かと思われます。
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